こんにちは。
夫婦で長崎旅行を計画し、世界文化遺産の軍艦島クルーズに参加しました。
お恥ずかしい話ですが、軍艦島のこと何も知らなかったのですよね。
今回は軍艦島クルーズ「ブラックダイヤモンド号」で軍艦島に上陸見学したお話です。
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目次
軍艦島クルーズ体験記
現在長崎港から軍艦島へ上陸できる会社は4社あり、どの会社も午前と午後の1日2便運行しています。
4社の比較はこちらのサイトがわかりやすかったので参考にしてみてくださいね。
今回は午後の運行が一番遅い軍艦島クルーズ株式会社の軍艦島クルーズを利用しました。
軍艦島クルーズ | |
クルーズ船定員 | ブラックダイヤモンド号 約200名 |
クルーズ料金 | 大人3600円 小人1800円 ※別途端島見学施設使用料が必要 大人310円 小人150円 |
運行時間 | 午前9:10〜 午後14:00〜 クルーズ時間約3時間10分 |
公式サイト | https://www.gunkanjima-cruise.jp/ |
予約
週末や連休はすぐに埋まってしまうので日程が決まったらすぐに予約をしてください。
予約は軍艦島クルーズサイトからできます。
受付
時間内に受付場所へ行って受付をします。
午前便 | 9:10発(受付8:00〜8:50) |
午後便 | 14:00発(受付13:00〜13:40) |
乗船料、端島見学施設使用料は現金のみ、クレジットカードは利用できません。
その場で1人1枚誓約書に記入したら乗船時間までに受付場所から徒歩5分ほどの長崎港元船桟橋の乗り場へ向かいます。
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乗船
乗船時間の30分前に乗り場へ向かったらすでに列ができていました。
席は乗船順なので良い席を確保したい人は早めに並ぶみたいです。
ほとんどの人は2階席に向かいましたが、私は絶対に1階席が良いと思います!
2階席はオープンデッキになっていて屋根がないので紫外線も風ももろに受けます。
紫外線を気にしない人はオープンデッキが気持ち良いんでしょうけどね。
早めに並んでいる人のほとんどが2階席に向かったので余裕で1階席確保できました。
私たち夫婦が参加した日は快晴で風もありませんでしたが、海が荒れ模様だと船もずいぶん揺れるようです。
軍艦島クルーズの工程ですが、最初に高島へ立ち寄り高島炭鉱資料館を見学し、30分ほど見学したのちに軍艦島周遊、上陸・見学、帰港となります。
こちらの会社が高島にある会社だから高島に立ち寄るんでしょうね。
高島上陸
乗船から30分ほどで高島上陸し、石炭博物館見学とトイレ休憩です。
こちらではかつて炭鉱が創業していた頃の様子や歴史、炭車・採炭機械などが展示されている石炭資料館を見学します。
あ、明治日本の産業革命遺産、製鉄、製鋼、造船、石炭産業ということで高島炭鉱も世界文化遺産となっています。
最初に石炭資料館の前にある軍艦島の模型を見学します。
この模型の前でいざ上陸する軍艦島の予習ですね、私なんか夫に言われるがままに参加しちゃったからまったく事前情報なし、世界文化遺産ということはなんとなく知っていたのですが軍艦島は炭鉱採掘のための島だったのですね。
鉱山施設や炭鉱員やその家族の生活を支える高層アパート、学校、病院、娯楽施設など、なんとパチンコホールまであったそうですよ。
手前に見える青い屋根の建物は映画館だったんですって、右下には公園の滑り台も見えますね。
真ん中あたりに白い鳥居が見えるのですが、こちらは炭鉱員の安全を祈る神社だったそうです。
そうだったのか、軍艦島。
炭鉱博物館をぐるっと見学して外に出ると、三菱創業者の岩崎弥太郎の像がそびえたっています。
三菱財閥の創業者の岩崎弥太郎、高島炭鉱を譲り受けて本格的な炭鉱経営に乗り出しました。
ここで岩崎弥太郎なのですね。
途中に猫ちゃんたちに癒されて再び船に乗って軍艦島を目指します。
高島滞在時間は約25分です。
高島を出る時も座席は自由、このあと端島を周遊するときに左回りで周遊するので船の左側の方が島がよく見えますよ。
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軍艦島周遊
高島から端島までは約10分、上陸して見学できる場所は限られているので見学できない島の反対側などを船で周遊してくれます。
端島のドルフィン桟橋を向かって左回りに進みます。
裏側が見えてきました、手前はこれが端島病院でしょうか。
真ん中あたりに見える建物はコの字型に建てられた住宅で、その屋上には保育園もあるそうです。
その保育園には、植物が育たない(岩礁の島だから、みたいなことらしい)端島での情操教育として植物が育てられていたそうです。
そうか、やっぱり緑がないと人間は心が枯れてしまうのですね。
真ん中あたりに見える祠、あれはきっと端島神社ですね。
真ん中あたりに見える崩れかけてる建物が、日本最古の鉄筋コンクリート造りの高層マンションといわれる30号棟アパートですね。
もうこの辺りはいつ壊れてもおかしくないってガイドさんもおっしゃっていました。
そのままの姿で文化遺産として残っているので改修してまで残すっていうのは違う気もしますけど、形あるものはいつか壊れる、その前に生きている間に日本の歴史をこの目で記憶することができて本当に良かったと思う。
ところで軍艦島と呼ばれるようになったのか?
岩壁が島全体を囲い、高層鉄筋アパートが立ち並ぶその外観が軍艦「土佐」に似ていることからそう呼ばれるようになったそうです。
もともとは現在の3分の1ほどの大きさだったのですが、周りを6階にわたって埋め立てる形で護岸堤防の拡張を繰り返し、現在の島の形となったそうです。
クルーズ船では一番軍艦ぽく見える位置で写真も撮らせてもらえます。
このあといよいよ軍艦島へ上陸します。
軍艦島上陸
軍艦島の見学できる場所は限られており、全島のうちのほんの1部分に過ぎません。
軍艦島クルーズでは3つの場所でガイドさんに解説してもらって見学をします。
島のドルフィン桟橋から上陸し、貯炭場にあったベルトコンベアーのあたりを見学し、第二竪坑入坑桟橋、2020年に一部崩落した日本最古の鉄筋コンクリート高層アパート周辺を見学します。
第1見学場所
桟橋に降り立ってすぐに見える製炭(精選された石炭)を運ぶベルトコンベアーの支柱だそうです。
このベルトコンベアーは止まることがなく常に大きな音が出て、近隣アパートの住民はその音にも慣れっこだったみたい。
このベルトコンベアーでゴロゴロゴロゴロ石炭を運んでたんですね。
左側の丘の上にちらっとだけ見えている建物、これは幹部社員の住んでいた建物だったんですって、炭鉱員よりも広いお部屋でトレイ風呂完備だったそうです。
ガイドさんのお話がとてもすばらしく、説明もとてもお上手で聞きやすかったです。
第2見学場所
第2見学場所は第二竪坑入坑桟橋があった場所です。
鉱員は画像に見える階段を登った建物からエレベーターで坑道へ降りていたそうです。
印象的だったのは階段に黒い跡が見えますが、それは炭鉱から出てきた鉱員の靴底の石炭の跡だそうです。
この軍艦島では、1810年ごろに石炭が発見され、1890年に三菱合資会社の経営となり、本格的海底炭鉱として操業が開始されたそうです。
一時は当時の東京都の9倍もの人口密度にまで達したそうですが、エネルギー需要が石炭から石油に移ったことで、出炭量も人口も徐々に減少し、1974年1月に閉山した後は無人島になったそうです。
第3見学場所
1916年に建てられた30号棟アパートは、日本最古の7階建鉄筋コンクリート造りのアパートだそうです。
当時は上から見るとロの字型の正方形の建物で、地下には共同浴場があったそうです。
この建物はもういつ崩壊するかわからない状態なんだそうです。
反対側は石で埋まっていますが、プールの跡地だったそうです。
プールの水は海水を使っていたそうです。
ウィキペディアで軍艦島を調べてみると、映画のロケ地で使われたこともあるみたい、当時は世界遺産に話もなくて自由にロケもできたんでしょうね。
帰港
40〜50分ほど見学して軍艦島を後にしました。
帰りはクルーズ船から三菱重工業長崎造船所を眺めながら、長崎造船所のうち、小菅修船場跡、第三船渠、ジャイアント・カンチレバークレーン、旧木型場、占勝閣の5つが世界文化遺産となっています。
軍艦島クルーズは3時間10分ほどで、ガイドさんの話もおもしろく充実したクルーズでした。
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軍艦島クルーズ感想
長崎港を発着するブラックダイヤモンド号の軍艦島上陸クルーズは充実した内容でとても満足しています。
日本の歴史を少しでも知ることもできましたし、長崎へ行く機会があればぜひ軍艦島クルーズに参加してみてください。
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