こんにちは。
真冬の北海道旅行を計画した私たち50代夫婦、ついでに真冬の日本最北端の稚内にも行ってみました。
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目次
真冬の稚内旅行 個人的おすすめ観光スポット
稚内は短い滞在でしたが、樺太(サハリン)が日本領であった頃の話などがとても興味深くもある街でした。
今回は個人的に真冬の稚内でおすすめに観光スポットを6つご紹介します。
日本最北端「宗谷岬」
稚内空港に到着しレンタカーで最初に向かったのは、日本最北端にある宗谷岬です。
稚内空港からは40分ほどで日本最北端の地の碑へ到着です。
北緯45度31分22秒に位置し、天気の良い日は樺太(サハリン)をみることができるそうなのですが、この日は目を凝らしても見ることができず、残念。
樺太は宗谷岬から距離にして42キロほど海の先にあります。
空は快晴で風一つない良い天気でした。
碑の前には駐車場が72台分あるはずなんですが、一面雪でどこが駐車場かわからない。
そして観光客も私たち夫婦のほかに1組のみ。
冬はそんなに観光客が来ないんですね。
私だってこんな真冬に日本最北端の地を訪れるとは思っていませんでしたけど。
隣には間宮林蔵の立像がありました。
間宮林蔵は江戸幕府から樺太の調査を依頼され、樺太が島であることを発見して樺太とシベリアの間の海峡に間宮海峡と名前が付けられました。
道路を挟んで向かいには宗谷岬展望台がある2階建ての建物も、冬期期間(10月〜7月中旬ごろ)は閉鎖していて中に入ることはできませんでした。
夏の観光シーズンにはレンタサイクルも借りられるなど、観光インフォメーションデスクとして利用できるそうです。
稚内市樺太記念館で樺太の歴史を考える
樺太(サハリン)の歴史が知りたくて、市内にある稚内市樺太記念館へ行ってみました。
樺太(サハリン)はもともとアイヌ民族などの先住民、ロシア人、日本人などが混在して住んでいた土地だったそうです。
それを1875年の樺太・千島交換条約でロシアと日本の間でサハリンをロシア領として、当時のロシア領であった千島列島を日本領とすることにして交換し、その後の日露戦争で樺太の北緯50度以南が日本領土となりました。
そして太平洋戦争後のサンフランシスコ平和条約で樺太はまたロシア領となります。
今でもサハリンには日本の統治時代に建設された建物が残っているそうです。
以前は稚内からフェリーも運行されていたようですが、現在は運休中、新千歳、羽田からは航空便があります。
実は夫の父は樺太の生まれで、戦後までは樺太で過ごしていたそうで、夫が義父にこの樺太記念館での話をしたらすごく懐かしそうに聞いていたそうです。
記念館のスタッフの方にも詳しく説明していただき、稚内とサハリンの関係を知ることができて行って良かったなと思いました。
入場料は無料なのでお時間あればぜひ行ってみてください。
記念館1階には稚内観光ミュージアムや昭和レトロを感じられる稚内ノスタルジーもあります。
昭和世代はもちろん懐かしさでいっぱいだし、最近は若者の間でも昭和レトロって流行りなんですってね。
そのほかにもお土産が購入できるお店や、温泉施設もあるのでいろいろ楽しめる施設ですよ。
日本最北端の線路がある「JR稚内駅」
今回宿泊したホテルから徒歩5分のところに稚内駅があるので夕食後に行ってみました。
ホテルはこちらで宿泊しました。
JR稚内駅前には「日本最北端の線路」のモニュメントがあります。
稚内駅の前に日本最北端の線路のモニュメントがあり、肝心の線路が雪に埋もれてしまっていますが黄色い列車の車止めは確認できますね。
稚内駅は大正11年に宗谷線が開通した当時は、現在の南稚内駅の位置にありました。
翌年に樺太・大泊都を結ぶ鉄道連絡船、稚泊航路が就航され、昭和3年には稚内港駅として現在の稚内駅の位置に開業します。
当時のフェリー乗り場の様子が稚内市樺太記念館でジオラマで再現されているのでぜひご覧になってください。
駅のホームにも最北端の線路のモニュメントがありました。
この向こう側に駅のプラットホームがあります。
そうそう、稚内市内の案内板にはロシア語表記も見られるんですよ。
ロシア人がたくさんやってきてるってことでしょうか?気になります。
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ここは古代ローマ?北防波堤ドーム
宿泊先のホテルから5分のところにある北防波堤ドームへ行ってみました。
北埠頭が樺太へのフェリー乗り場として使われていたとき、四季を通じて強風が吹き波が高いこの地では、ここに通じる道路や鉄道の防波堤として建設されたそうです。
内側から見ると古代ローマの建築物みたいではないですか?
北海道遺産にも指定されている歴史的建造物です。
素敵だからいろいろ写真も撮りたくなります。
夕日の名所「ノシャップ岬」
夕日の名所のノシャップ岬ですが、ホテルのチェックアウト後の雪が吹雪いている時に行きました。
夕日だったらこのくらいの位置だと思うのですが、イルカのモニュメントも雪が積もってますね。
ノシャップとは、「岬のそば」「岬がアゴのように突き出たところ」というアイヌ語、「ノッ・シャム」が語源となっているそうです。
ちなみに漢字で書くと「野寒布岬」だそうです。
北海道で一番早い日の出スポットとして有名な根室にある「納沙布岬(ノサップ岬)」と間違えやすいので注意してください。
すぐ近くにある稚内灯台も行ってみました。
こちらの灯台は日本で2番目に高い灯台なんだそうです。(1位は出雲にある出雲日御碕灯台だそうです。)
赤白ストライプが目を引きますが、これは雪の中でもよく見えやすいようにこんな派手なストライプになっているそうです。
恐怖を感じた吹雪の中のオロロンライン
海沿いの道道106号線を北海道小樽から稚内まで続く約380kmの海沿いの道路のことをオロロンラインというそうで、夫がどうしても車で走りたいというので行ってみました。
まっすぐに果てしなく続く道路が魅力なんだそうです。
稚内から内陸を走ってサロベツ原野南部にあるオトンルイ風力発電所までいき、そこから海沿いのオロロンラインを稚内まで車で走ることにしました。
こちらの駐車公園でトイレを拝借しましたが、便座が冷たすぎて死にました。
オトンルイ風力発電所は、合計28基の風力発電機が等間隔に道路に並んでいます。
電線がなければもっと良い風景なのになぁ。
ここを起点に稚内を目指しました。
オロロンラインを走行中に途中に何度も鹿の群れに遭遇、何かそれだけで嬉しくなります。
最初は青空ものぞいていたのですが、道を進むにつれどんどんと雪が激しくなる。
運転好きの夫も少し恐怖を感じたみたいです。
それでも地元民らしき人たちの車は、私たちの車をどんどん追い抜いてこんな吹雪へいちゃらみたいな感じでしたけどね。
夏はまた違う景色が見られるのでしょうけど、吹雪のオロロンラインは北海道の自然を感じました。
鉛色の空とはこんな空の色をいうのでしょう。
今回は1時間半ほどの道のりでしたが、小樽から車で走ると約7時間の道のりとか!
運転好きな方はぜひオロロンラインを走ってみてください。
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真冬の稚内旅行 個人的おすすめ観光スポットまとめ
何気なく思いついて出掛けてみた真冬の「最北端の街」稚内。
超寒がりな私は真冬の稚内は恐怖でしかありませんでしたが、大自然やサハリンのことなど素晴らしい日本に出会える場所となりました。
さっぽろ雪まつりがメインの旅のはずが、確実に稚内がメインになっていました。
真冬の雪の降る稚内の景色は忘れられない光景となりました。
1泊じゃもったいない、2泊以上したい。
次回は稚内港からフェリーに乗って礼文島で宿泊するプランも考えています。
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